絶景のかなたへ ～そこにある奇跡～

エベレストのアイスフォール･ドクターと呼ばれる登頂ルートを整備するシェルパや、バガンと呼ばれるいかだで生活しながら漁をするニューギニア沖の人々、土地の象徴カリフォルニアコンドルが鉛に汚染されていないかどうかを調べるグランドキャニオンの専門家などを紹介。過酷で壮大な自然と共生しながら生きている人を追う。

アフリカ南部、ザンベジ川流域の漁師たちは、乾季にヴィクトリアの滝で命がけの漁をする。大型動物の多くが絶滅したヨーロッパで、いくつかの野生動物の命をつないだフランス、カマルグの湿原。アマゾン川の氾濫で水没した林では古代魚ピラルクーの漁が行なわれる。インドネシア、ラジャ･アンパット諸島では乱獲からマンタを守るため、保護活動がはじまりつつある。

アマゾンのサテレ･マウェ族の少年たちは、大人の戦士として認められるため、通過儀礼を経験する。ミツバチの50倍の痛みとも言われる毒針を持つアリに手を刺されることに耐えなければならない。モンゴルの大平原で馬のブリーダーを夢見る少年。自分の育てた馬で運命のレースに挑む。ボルネオ島の巨大洞窟ディア･ケイブには穴ツバメの巣を採取する親子がいる。