2004年、32歳の専業主婦の有元光(内山理名)は自動車部品メーカーに勤める夫・大(永井大)と息子・航太の3人で名古屋郊外に暮らしていた。ある日、光の父で町工場の社長の泰造(舘ひろし)が突然倒れる。余命数日のガンだった。ショックを受ける母・百合子(市毛良枝)や職人の勝俣(竹中直人)・純三(柳沢慎吾)。光は会社存続のため重要書類や印鑑を捜すが、光に社長を継がせる気がない泰造は、教えようとしない。[FICT](C)NHK
光(内山理名)は父・泰造(舘ひろし)が残した町工場を継ぐべきか迷っていた。会社は倒産寸前、一刻の猶予もないと経理担当の打越(忍成修吾)は結論を迫る。銀行員・長谷川(村上淳)や母・百合子(市毛良枝)は、夫の大(永井大)の社長就任を期待するが、大にアメリカへの異動の話が。必死で再建策を探す光。しかしリストラしか方法が見つからない。そんな中、職人の勝俣(竹中直人)と純三(柳沢慎吾)は、ある行動に出る。[FICT](C)NHK
光(内山理名)が、ベテラン運転手・三枝(苅谷俊介)を含む5人をリストラしたことで会社は大騒ぎに。職人の勝俣(竹中直人)や純三(柳沢慎吾)は光のやり方に猛反発する。光は若い社員の一ノ瀬(吉村界人)たちのアイデアを元に、社内の改善を図ろうとするが、それが新たなアツレキを生む。アメリカへの異動が決まった夫・大(永井大)ともすれ違いが。そんな折、若手の川口(渡辺佑太朗)のミスで大量の不良品を作ってしまう。[FICT](C)NHK
光(内山理名)は銀行員の長谷川(村上淳)に会社の再建計画を伝え、その実現を約束する。しかし、頼りとする職人の勝俣(竹中直人)は、前社長の泰造(舘ひろし)を失った責任から退職を申し出る。勝俣の説得を試みる光だが、勝俣はかたくなに拒否する。一方母・百合子(市毛良枝)が体調を崩し、夫・大(永井大)のアメリカ赴任の日が迫ってくる。そんなある日、光は、泰造が生前やっていた中学校でのものづくり教室を頼まれ…。[FICT](C)NHK
光(内山理名)が社長となって3年。大(永井大)がアメリカから帰ってきた。勝俣(竹中直人)や純三(柳沢慎吾)たちベテラン職人と若手の間にも連帯感が生まれ、会社は順調だ。光は設備の刷新を決意。銀行員の長谷川(村上淳)に4千万円の借り入れを相談するが拒否される。その後、経理の打越(忍成修吾)からダリア精機の可能性を知らされた長谷川は、光の相談にのるようになる。しかし、それが周囲の誤解を生むことになり…。[FICT](C)NHK
リーマンショックの波が瞬く間に押し寄せ、ダリア精機の受注は大幅に減る。大口客の名古屋オートモーティブから発注も断られ、ついに仕事が無くなる。社員に給与を払うため、光(内山理名)は、空き倉庫を貸し出すレンタル業を始めるが焼け石に水だった。融資を進めた長谷川(村上淳)の立場も銀行内で悪化し、異動させられてしまう。大(永井大)との別居も続いていた。そして追い込まれた光は、究極の選択を迫られる。[FICT](C)NHK