スコット・フィッツジェラルドの最後の作品を基に、「ラスト・タイクーン」はハリウッドの天才・モンロー・スターが、父親のような存在であり社長でもあるパット・ブレイディと、彼らのスタジオの中心の座を争う様子を描く。大恐慌とヒトラーが支配するドイツの影響が濃厚になっている暗黒の時代を背景に、「ラスト・タイクーン」は、1930年代のハリウッドの情熱や暴力、壮大な野心を鮮やかに描き出す。
ミナの代わりであることに抵抗しながらも押しの強い美しいキャサリンを追うようになり、モンローの私生活は情熱的になっていく。パット・ブレイディが長年温めてきた作品は散々な結果となり、モンローの助けを受け入れざるを得ない。プロデューサーとしての役割に慣れてきたセリアを、ハケットは教育することにする。
土壇場に追い込まれたパット・ブレイディは、スタジオの社長の器であることを証明するため映画スターのマーゴ・タフトの獲得に乗り出す。ルイス・B・メイヤーがブレイディ・アメリカンを動かすようになり、モンローは要求の多い上司2人とうまくやっていかなければならない。ローズは新しい生活のはけ口を求める。セリアは雑用係のマックス・マイナーと親しくなる。モンローとキャサリンはお互いのガードを低くし、2人の関係は濃密になる。
アーヴィング・タルバーグの死は業界に衝撃を与え、ブレイディは彼の“天才少年”について不安を覚えるようになる。モンローは映画とブレイディ・アメリカンを救うため、芽生え始めた恋人との関係をリスクにさらす。セリアはハケットの脚本をより良くする。ローズはボランティア活動に没頭し、若く孤独な患者と強い絆を築く。
スターは秘密の計画を隠すため、豪華なハリウッド式のパーティーを催す。ブレイディは、将来ブレイディ・アメリカンの看板女優になってくれるようマーゴ・タフトに取り入る。ローズはスターが幸せを手に入れたことと、ブレイディのあからさまな火遊びに傷つく。セリアとラングの関係は刺激的な展開を迎える。ハケットはウィーンからの訪問者に興味をそそられる。キャサリンはモンローの勧めに従い、しぶしぶスクリーンテストを受けることにする。
ラングとの缶詰めのリハーサルに参加するようキャサリンに促したスターだが、クリスマスイブに独りとなり、自分の選択について考えるはめになる。ブレイディは、 「大通りの天使たち」のチケット売り上げを増やす戦略を実行し、クリスマスの奇跡を期待する。キャサリンはスターへの地位を得るため厳しい代価を払うことになる。 ローズは危険な手術を受けるキティを励ます。 セリアとマックスは悲劇を通じて親密になる。
マット・ボマー
Monroe Stahr
ケルシー・グラマー
Pat Brady
リリー・コリンズ
Celia Brady
ローズマリー・デウィット
Rose Brady
ドミニク・マケリゴット
Kathleen Moore