ロッキー・アンド・ザ・コップ 最強の相棒

捜査中、大型犬に邪魔され放尿された現場をSNSで拡散され物笑いの種にされた、ベルリン警察殺人捜査課の刑事エリアス・デッカー。犬は殺処分させる予定だったが施設の受付に間に合わず家に連れて帰り、ロッキーと名づけた。翌朝、新たな事件の現場へ一緒に向かったエリアス。そこでは宅配業者の男性が殺害され、偶然ロッキーは被害者の所持品らしきバッグを発見する。中には大量の覚せい剤が。エリアスはパートナーの女性刑事カロとロッキーを連れ宅配業者の会社へ向かう。

エリアスには2年前に亡くした妹ミリアムがいた。だがその死に方に疑念を抱いており、妹の元恋人ナシームと墓地で話をしていた。しかし直後、何者かの車にナシームが跳ねられ昏睡状態に陥ってしまう。エリアスは病院で見舞いをしたのち、新たな事件現場の採掘場へ向かった。そこではカサンドラという女性がシャベルカーの下敷きになり殺害されていた。彼女は今日、結婚式を控えていた花嫁で、昨日は結婚前夜のパーティーと称して、親友たちとバカ騒ぎをしていた。

ロッキーが懐いたことから、大家で女医のザーラと親密になったエリアスは、朝も一緒に迎えるような仲に進展していた。その朝、事件が発生する。ある女性がATMで金を引き出しているところを何者かに射殺されたのだ。被害者は、夫と犬の訓練所を経営しているインカという女性。早速エリアスとカロが捜査を進めると、夫婦仲は悪く、夫は犬の飼い主と不倫していたことが判明。その不倫相手のもとへ向かうと、家主の女性が「空き巣に入られて、警察を待っていた」と助けを求めてきた。

ザーラとの仲が進展したかと思いきや、彼女は医師フランクともつき合っていることがわかり、機嫌が悪いエリアス。そんな彼が呼ばれた事件現場は、中古車店だった。前夜、経営者ミヒャエルが敷地内で車に轢き殺され、その遺体を弟ロバートが発見したという。カロと早速捜査に入ったエリアスは、この敷地をベルリンで最大手のワンダー不動産が入手したがっているという情報をつかむ。

ある朝、横断歩道で信号待ちをしていた男性が、何者かに突き飛ばされ死亡する事件が発生。被害者は31歳の軍人マーティンで、身重の妻を持つ優しい男性だった。エリアスは目撃情報を集める中で、新聞社に勤める男イングヴァルを訪ねたところ、彼に殺人の容疑がかかる。だが、マーティンとの接点はまったくなく…。一方、母から妹ミリアムに関する電話を受けたエリアスは、ノラという女性とミリアムの声が録音されたメッセージを聞き、改めて妹の死に疑念を抱くのだった。

食肉加工会社ハンマーバッハ・ミートでは、社長ディルクが退任し、後任に息子が就任した。しかしパーティーの夜、ディルクは工場でミンチ機にかけられ悲惨な死を遂げてしまう。捜査を進めるエリアスとカロは、ディルクに憎悪を抱く人間を洗い出しマイケが容疑者として浮上する。彼女は社長の右腕として活躍し、後任として就くべきだと従業員の誰もが思っていた。しかしマイケは誰にも言っていない秘密としてディルクと半年前から交際し、彼の退任を機に自分も退職する予定だったと話し始める。