豪雨の夜。コロナ禍で閉店し、店長殺害現場となったライブハウスに4人の刑事たちが集まり、ソーシャルディスタンスを保ちながら張り込みしていた。 高校受験を控えた中学生の娘を持つお人好しの先輩刑事、井口(荒木宏文)、競馬が唯一の趣味というワイルド系刑事、渡辺(陳内将)、ノリが軽い関西人の刑事、今江(前山剛久)、そして衛生係として張り込みに参加した真面目で潔癖な刑事、清田(中尾暢樹)。 店長殺害の容疑者、荻野のSNSが事件のあった日から止まっていることを知った井口、渡辺、今江は、荻野がどこに隠れているかを推理する賭けを開始。 後輩たちから「天才刑事!」とおだてられた井口が買い物に出ている間に、今江が衝撃の告白を始める……。 さらに井口の知られざる過去や、清田の意外な生い立ちと容疑者との関係も明らかになり――――。
4人の刑事によるライブハウスでの張り込みが続く中、店長殺害事件の容疑者・荻野が幼い頃からの親友であることを告白する清田(中尾暢樹)。 清田は荻野に対し、現役刑事としてあるまじき行動をとっていた。 一方、お人好しの先輩刑事、井口(荒木宏文)の娘が中学生だと知りながら、交際していることを打ち明けた今江(前山剛久)も、井口に驚きの申し出をすることを宣言。 そんな今江と清田に対し、「お前ら、本当、狂ってる」と非難する渡辺(陳内将)。しかし競馬が唯一の趣味である彼もまた、刑事としては言語道断! “とんでもない秘密”を抱えていた……。 渡辺にとって最大の“弱み”を握っていた清田は、3人それぞれが抱える現実を一発逆転する方法として、今江と渡辺に“ある恐ろしい計画”をもちかける―――。
「よしっ。井口さん、殺すぞ」。 暴力団からの借金地獄から抜け出すため、清田(中尾暢樹)が提案してきた井口殺害計画に乗る覚悟を決める渡辺(陳内将)。 お人好しの先輩刑事、井口(荒木宏文)がいなくなれば、今江(前山剛久)は井口の中学生の娘かすみと結婚でき、清田は容疑者である親友を助けられる。 さらに渡辺も井口の生命保険金を使ってヤクザとの危険な関係を断ち切ることができる。3人の刑事にとって井口殺害は、行き詰まった人生を一発逆転できる、まさに起死回生の計画だった……。 でもどうやって井口を殺し、死体をどう処理すればいいのか? 完全犯罪をめざし、様々なアイデアを練る3人――。 そんな中、買い物から戻ってきた井口は、自分の中学生の娘かすみにはヤンキーの彼氏がいるが、「あんな奴とは結婚して欲しくない。 かすみの旦那は今江みたいな男がいい」と話す……。
これまでお人好しの上司と思われていた井口(荒木宏文)がひょう変。 中学3年生の愛娘かすみと付き合っているヤンキーが、家の周りをウロチョロしていたため、カッとなって殺してしまったことを告白する。 しかもその死体が、駐車場の車のトランクに入っているという…。 かすみと結婚したい今江(前山剛久)は、死体を始末することを申し出るが、井口が今江に命じたのは、もっと恐ろしい殺害指令だった……。 さらに清田(中尾暢樹)に対しても恐ろしい命令を出す井口。 今や冷酷な殺人鬼と化した井口の怒りは、娘かすみの処女を奪った今江や、自分のことを陰でバカにしていた渡辺(陳内将)らに向かい……。 殺るか?殺られるか?4人の刑事たちによる命がけの駆け引きが繰り広げられていく―――。 最後まで生き残る、一番黒い奴は誰なのか…!?