恋と友情のあいだで＜廉Ver.＞

相沢里奈（堀田茜）は、港区女子としてその若さを武器に、男たちに貢がせ、夜の街を存分に謳歌していた。そんな里奈には、一日の終わりに連絡を取りたくなる男がいた。大学の同級生の一条廉（泉澤祐希）とは、“恋と友情のあいだ”のような関係をずっと続けている。大学卒業後、里奈と廉は同じ商社に入社したものの、次第に距離ができ始める。そんな中、里奈は年上の恋人・二階堂直哉（武田航平）からプロポーズをされるが、すぐに返事ができなかった。

二階堂（武田航平）と結婚をした里奈（堀田茜）は、会社を辞めて専業主婦となる。友人の森未祐（渡辺早織）から「セレブ婚」だと羨まれ、時間もお金もある優雅な生活を楽しんでいた。 ある日、廉（泉澤祐希）と恋人の浅井美月（美山加恋）にばったり遭遇する。すっかり廉のことなど忘れたつもりだったが、里奈は心がざわめいた。さらに、二階堂が浮気をしていることが判明。取り乱す里奈に対し、「俺たちはお互いに自由で理想の夫婦だ」と悪びれる様子のない二階堂を見て、里奈はプライドから仮面夫婦を貫くことにした。そんな空虚な日々を過ごしていると、廉から突然連絡がきて…―。

里奈（堀田茜）は、廉（泉澤祐希）と二人きりで飲みに行くことにした。会う前は緊張したものの、すぐに打ち解け、かつてのように楽しい時間を過ごした。あのころと違うのは、二人とも結婚して相手がいるということ――。しかしこの日を境に、里奈は廉のことを思いだす日が増えた。廉の存在は、里奈のからっぽだった日常を満たしてくれていた。これ以上、廉を求めてはいけないと思っていたが……。大学時代のサークル仲間が開いたパーティーで、廉に再会した里奈は、自分の想いを止められなくなってしまい…―。

長年の想いを実らせ、結ばれた里奈（堀田茜）と廉（泉澤祐希）。しかし、いくら純愛ぶっていても、世間ではただの不倫。そんなことも忘れそうになるほど、互いに夢中になっていた。ある日、二階堂（武田航平）に疑われたことをきっかけに、二人の関係に亀裂が入る。さらに、廉の妻・美月（美山加恋）からも牽制される……。廉は「絶対に別れたくない」と言い張るが、里奈は別れることを決意する。ようやく結ばれた二人だったが、またも運命の悪戯は里奈と廉を引き離してしまう。そして、二階堂と生きていくことを決めた里奈には、ある変化が訪れて…―。

娘の玲美を出産し、里奈（堀田茜）は二階堂（武田航平）との夫婦仲も良くなると思っていた。しかし、二階堂の女遊びは変わらず、里奈はワンオペ育児に疲れ切っていた。ある日、二階堂の無神経な一言で、里奈は離婚を決意し、玲美を一人で育てていくことにした。シングルマザーとして奮闘する里奈の元に、数年ぶりに廉（泉澤祐希）から連絡があり、廉も美月（美山加恋）と離婚したことを知る。しかし同時に、同僚の真野海斗（陳内将）から結婚を申し込まれ……。

様々な試練を乗り越えて、ようやく結ばれた里奈（堀田茜）と廉（泉澤祐希）。金沢と東京の遠距離であったが、二人の交際は順調だった。この幸せをずっと続けるためにも、里奈は廉に頼るだけでなく一緒に歩いていけるような自分になろうと決意し、忙しい育児の中、公認会計士の勉強を始める。 しかしある日、里奈は廉が知らない女性と連絡を取り合っているのを知ってしまう。 心がざわめく中、アメリカにいるかつての同僚の海斗（陳内将）から、日本へ一時帰国すると連絡がきて…―。