神秘の大宇宙

第1回のテーマは、“宇宙と時間”。ペルー北部のチャンキロ遺跡やアルゼンチンのパタゴニアを訪れ、時間とはどういう性質をもっているのか、また、宇宙や人間にどのような影響を及ぼすのかを探る。「時間の流れは決して逆行することはなく、未来にしか進めない。常に未来は変化し、過去とは違ったものになる。時間が進んていくことで、いずれ全てのものに死が訪れ、消滅する。そして、宇宙全体が終わりを迎えた時、時間も消滅する」とブライアンは語る。

第2回のテーマは、“宇宙の起源”。ブライアンは「私たちはどこから来たのか?」という疑問の答えを見出すためには、宇宙の起源に目を向けなければならないと語る。私たち人間を含め地球に存在するすべてのものは、宇宙にある元素と同じもので出来ているのだ。それらの元素がどのようにして生まれてきたのか、ネパールのあるヒンズー教の聖地を訪れ、星の一生を見ながら解き明かしていく。

第3回のテーマは、“重力の秘密”。宇宙を形づくった重力について解き明かす。重力とは、宇宙のはるか彼方にまで影響を及ぼす、宇宙には欠かせない重要なもの。ブライアンは、無重力体験できるジェット機に乗り込み、私たちを取り巻く環境において、重力がどのような影響を及ぼしているのか解説。そして、計り知れない重力を持つブラックホールについても説明する。

第4回のテーマは“光の謎”。はるか彼方から届き、私たちと宇宙を結びつける光の謎をエジプトのカルナック神殿やカナダのロッキー山脈を訪れながら探っていく。ブライアンは、「私たちが今、目にしている星の光は、過去のものだ」と説明する。例えば、今見ている太陽は、8分前の太陽。なぜなら、太陽は地球から1億5千万km離れていて、光は1秒間に30万kmしか進まないからだ。中には何億年もかけて宇宙を旅し、地球に光を届ける星もある。「地球にたどり着いたそれらの光によって、宇宙の歴史を知ることができる」と、ブライアンは話す。