秘宝の秘密

時代の先を見据える天才詩人サン。風変わりで自由奔放なサンの書く詩は、世間には受け入れられず彼の詩の連載を反対する人々が連日新聞社に押し寄せる。そんな中、サンの友人である画家のボンウンが3年ぶりに京城に帰ってくる。

風変わりなサンを妻のクムホンも受け入れられず、夫婦仲は上手くいっていなかった。そんなある日、サンの店にかつて総督府で友人だった広が訪ねてくる。サンは広から徳寿宮で発見されたという高宗皇帝の密書を渡される。

金塊の手がかりが記された密書を手にしたサンたち。心配するボンウンに、サンはそこには何もないということを確かめたいと、金塊探しをすると告げる。そして、総督府の動きが活発になる中、サンは手がかりの密書の解読を始める。

広の恋人ギョンへが総督府に密告したのではないかと皆が疑う中、サンは飛んでいるハトを見て密書の謎を解くヒントを得る。そして、密書の示す位置が朝鮮殖産銀行であることを突き止め、広になりすまして銀行に入り込む。

総督府の追っ手から逃れ建物の外に出たサンは、文字の刻まれた石を見つける。友人を先に逃がしたサンは撃たれそうになるところ間一髪でギョンヘに助けられる。一方、ギョンヘを調べていたボンウンはサンの店にやって来るが…。

ギョンヘは洞窟の石の下から明成皇后の指輪を見つける。サンは、ギョンヘに探していた“朝鮮の未来”とはこれだったのかと問い詰める。結局、探していた金塊が指輪だったと分かり、総督府からも開放されたサンはギョンヘに会いに行き…。