美しい海辺の街へやってきた尋海アリス。アリスは“あるモノ”を探し求めて旅をしていた。その夜、アリスはホテルマンのクガノ(モロ師岡)の案内でホテルに宿泊する。だが不運なことに、そこは無数のホラーが巣くう陰我にまみれたホテルだった。ホラーの魔の手がアリスに迫ったその時、ホラーを斬り裂く二振りの魔戒剣。アリスの前に現れたその男こそ、涼邑零であった。
売れないダンサーのリリイ(佐藤乃莉)は、同じ店の人気ダンサーへの嫉妬心と劣等感から、ホラーに憑依されてしまう。一方、撮られた写真を取り返しに再びアリスの前に現れる零。アリスはなぜかホラーの存在を知っており、零に対しても興味を抱く。その夜、バー・ルーポで零とバクラが他愛のない会話をしながら酒を飲んでいると、店の魔道具にホラーの気配を示す反応が表れて…。
冷たい雨が降りしきる路地裏に銃声が鳴り響く。拳銃を握り締めるジュン(荒井敦史)の前には、胸を撃ち抜かれた死体が転がっていた。ある日、道端で突然ハルカワ(菅田俊)に殴り掛かられる零。訳を聞くと、ハルカワには家を飛び出したきりの息子がおり、背格好がよく似た零を息子と見間違えたのだという。息子の帰りを待ち続けるハルカワに、零は励ましの言葉を掛けるが…。
オキナの手によって竜騎士・エデルが太古の眠りから目覚めてしまった。かつて竜の力を借りてホラーを狩っていたエデルは、竜の卵を探し始める。その事態を受けて、零の元に「元老院より遣わされし魔戒法師と共に竜の卵を守れ」という指令が舞い込む。魔戒法師との待ち合わせ場所へ向かう零だが、アリスが勝手に付いてきてしまう。アリスを撒いて待ち合わせ場所へ急ぐ零。そこで零を待ち受けていたのは…。
竜の卵を封印した篭の鍵となってしまったアリス。零は烈花から「竜騎士は必ずアリスを狙うはず」と忠告を受けると共に、魔戒法師たちを殺したエデルへの怒りを燃やす。そんな中、アリスの口から竜の卵を探していた理由が語られる。零はアリスの身を案じ、暫くはルーポから出ないようアリスに言い聞かせる。退屈を持て余すアリス。だが、物置の本棚から一冊の画集を見つけたことで…。
零とアリスの前に現れ、突如として攻撃してくるカゴメ。アリスを守る零と、アリスを狙うカゴメとの間に火花が散る。だが、零の魔戒剣がカゴメを追い詰めたその時、戦いを止めに入ったのは烈花だった。烈花はエデルの覚醒について事情を知るカゴメの行方を追っていたという。エデルを目覚めさせたオキナは、他でもないカゴメの実の兄だった。オキナがエデルを目覚めさせた理由、カゴメがアリスを狙ったその訳とは…。