シーズン1、エピソード3: 今回のテーマは「醤 (タレ)」。チベットでは生肉を細かく砕き、タレとして食べる伝統文化があるが、昨今では植物由来のタレが広く親しまれている。中でもごまから作られるごまダレは色々な形で活躍する。しゃぶしゃぶのタレとして、またはスイーツの餡として、ドレッシングとして、などなど。一方、中東にもごまダレに似たタレがある。ひよこ豆をすり潰して作るフムスだ。主食として食べる人もいれば、タレやソースとして食べる人もおり、場所によってその使い方は多様化している。日本では生魚の味を引き立たせる薬味として、山葵が使われている。フランスはソース大国だ。食材そのものよりも、ソースが味の決め手となるため、一流シェフにとってソースは重要である。フレンチのソースは、一皿に盛られた様々な食材をうまく統一する役目も果たす。
