剣と心の巻

シーズン1、エピソード4: 弓矢折太郎(根元嘉也)は神社で手をあわせています。息子が無事に暮らしていることを祈っていました。10年前に貧しさから捨ててしまった我が子、ぽん吉を思っています。と、そこへ弟子の弱井剣之介(鈴村一郎)がすっ飛んできます。何でも道場破りがやってきたというのです。それも女剣士だといいます。そこへ、その女がやってきました。殺気を帯びて、弓矢に挑みかかります。しかし、弓矢は「女とは戦わない」といって、巧みにいなし相手にしません。女は立ち去ります。その一部始終を灯篭の陰からみていたのが、ぽん吉でした。ぽん吉は弓矢折太郎こそ、実の父だと知りません。ぽん吉は弓矢に弟子入りを懇願します。「世の中のためになりたい」というぽん吉。もともとは侍の子だったが捨てられて魚屋に育てられたと身の上話を語ります。弓矢はぽん吉こそが自分がかつて捨てた我が子であると知ります。弓矢はぽん吉の入門を許します。弓矢が奉じる護身流は「人を切らぬ剣」であること、「剣は人の道」であることをぽん吉にさとし、教えます。入門すると弟子の弱井が早速、ぽん吉に手ほどきを始めますが、ぽん吉の強いこと。父から受け継いだ天分があるようです。