女の墓場庶務2課

女の墓場庶務2課

視聴可能: Prime Video、FOD
ショムニ、エピソード1: 丸の内オフィス街の朝。眉間にしわを寄せた女性が満帆商事に突進する。満帆商事営業第3課では新入社員の塚原佐和子(京野ことみ)が慣れないパソコンと格闘、その横で課員の遠藤(吹越満)が親切ごかしに手伝うが、うぶな佐和子は下心が分からない。遠藤は先日の飲み会をだしに、エレベーターの中まで佐和子を追う。遠藤の手には二人で写ったプリクラの貼ってあるキーホルダーが。その時、エレベーターのドアが開き、先の女性が立ちはだかる。彼女は遠藤の妻。携帯電話を取り出し「登録してある佐和子って誰?」無情にもドアは閉まる。ちょうどその時、1階に社長の一行。エレベーターのドアが開いた瞬間、一行は3人の修羅場の真っ最中に遭遇する。 数日後、佐和子は「総務部庶務2課」への辞令を受ける。「ショムニ」と聞こえた途端、課員の驚き顔が一斉に上がる。その理由が分からぬまま、佐和子は新職場に移動し、意を決して薄暗い雰囲気のドアを開ける。 中にいたのは徳永あずさ(戸田恵子)、宮下佳奈(櫻井淳子)、日向リエ(高橋由美子)、と課長の井上(森本レオ)。あずさは一心不乱に株式相場を入力、佳奈はネイルケアの真っ最中、リエは宙に視線を飛ばし夢想中。そこへ坪井千夏(江角マキコ)が登場する。唐突に「あんた何人?」と詰問されとまどう佐和子。「女の価値は男の数で決まるんだよ」と一喝される。迫力に負けてつい「処女です」と答えた佐和子は、猫以下の席順にされる。そのころ人事課ではリストラ案が検討されている。その中で佐和子は誰もが辞めたくなる「ショムニ」に飛ばされたことが分かる。 そんな中、佐和子はリエが予言のような台詞を吐くことや佳奈が役員たちのアイドルで、彼らを手玉にとっていること、あずさが社内のブランド・オークションなどを主催する財テクOLであることに気付き始める。彼女たちと社員食堂に行くと、営業時代の同僚が佐和子のことを悪し様に罵るのが聞こえる。裏切られたショックで、佐和子はとうとう「辞めたい」と漏らす。それを聞いた千夏はトップレスパブを紹介する。嫌がる佐和子に千夏は「強い女の生きざま」を示唆するが、佐和子には理解できない。 「ショムニ」3日目。“天敵”秘書課の杉田美園(戸田菜穂)と舌戦を交わしながら、「ショムニ」課員は名刺配り。古巣・営業3課には、佐和子を陥れた張本人の遠藤や陰口の同僚がいる。ドギマギする佐和子に代わり、千夏は皮肉とイヤミの連射を浴びせる。佐和子はいたたまれず「あなたは最低です」と部屋を飛び出し、辞表を書く。 翌日、勝手に送別会が開かれ、盛り上がる4人に佐和子は釈然としない。さらに4人は佐和子のアパートに押しかける。が、そこには遠藤がいる。その様子を見て千夏は「お前は自分の人生で最高だと感じたことがあるか」と一喝し、4人で去っていく。遠藤は言い訳し、復縁を迫る。千夏の言葉が心に残る佐和子は、遠藤を見限り、件のキーホルダーを捨てる。 翌日、残務整理で出勤した佐和子に対し、千夏は「お前の席はここ」と猫の席を叩き、「一皮むけたか?」と聞く。佐和子はくずかごに自分の辞表が捨ててあるのを見つけ、嬉しさをかみしめる。 その日、「ショムニ」課員の前に不敵な面構えの右京友弘(石黒賢)が現れる。ただならぬドラマの予感に佐和子は身震いする。