
視聴可能: Prime Video、FOD
シーズン1、エピソード1: 明治39年に広島に生まれ、花街の芸者置屋で育った中野春子(米倉涼子)は、地元でもハイカラで有名な目立ちたがり屋の少女だった。幼い頃から芝居や映画に興味を抱き、流行の最先端を行くお転婆娘。 しかし女学校時代に、両親が実の親ではなく、ひとりの芸者が産み落とした私生児だという出生の秘密を知りショックを受ける。 19歳になった春子は、そんな根無し草の自分が花開くには、自分自身の力で切り開いていくしかないと強く決意し、ひとり上京し、音楽家を目指す。が、その受験にも失敗した春子の心を大きく揺さぶったのが「芝居」の世界であった。春子は築地小劇場に入団し、裏方から始め徐々に女優への道を上っていく。 そんな女優・杉村春子の誕生を優しく温かく見守ったのが幼なじみの長広岸郎(山口達也)であった。長広は良家の長男で医学生。両親が私生児で女優の卵(当時、俳優業は蔑まれていた)の春子との結婚を認めるわけがない。それでも強く惹かれ合った二人は駆け落ち同様に籍の入らない夫婦生活を始めるのだった。貧しいけれど、夢を追う二人の生活は幸せだった。春子が「女」と「女優」の狭間に立たされるまでは・・・・・・。 徐々に力をつけてきた春子に、演出家の小川康生(板尾創路)は、大女優・田上冬子(杉田かおる)とのダブル主演の話を持ちかける。まさしくその時、春子は長広の子供を身篭っていた。女優として大きく羽ばたく絶好の機会と、妊娠という出来事が重なってしまった春子は悩む。 そして、春子が下した決断とは・・・・・・。
ドラマ · 2005年11月26日 · 1時間47分