
シーズン1、エピソード2: 泉田病院外科に内科から心筋梗塞患者の三枝浩二(平泉成)が回されてきた。三枝はすでに2度発作を起こし、次の発作が起きたら命取りな状態だった。そんな中、都倉(織田裕二)は成功率の極めて低い三枝の外科手術に名乗りを上げる。ところが、同僚の粕谷賢司(芹澤名人)は三枝の慶明医大への転院を提案。泉田病院は慶明医大と深い関係があり、粕谷は絶望的な状態の三枝を慶明医大の老教授である堀口が執刀すれば、仮に失敗しても問題にならないと考えていた。都倉はそんな粕谷の思惑にうんざりする。そして、その思いは泉田家の長男・俊介(阿部寛)も同じだった。一方、由希子(松雪泰子)は警察学校時代の恩師である三枝の見舞いに訪れ、水への恐怖心から捜査に失敗したことを相談。その話を都倉は偶然耳にしてしまう。その後、由希子はバーにいた都倉と俊介のもとを訪れる。そして、都倉に三枝を必ず助けることを約束するよう迫るが、都倉に「水がダメってどういうこと?」と尋ねられ、「子どもの頃、溺れて死にかけたの。医者ならなんとかしてよ!」と取り乱してしまう。そんな由希子に都倉は「…あなたの傷は外科医には治せません」と答える。都倉と話をした後、彼の複雑なメンタリティが気になって都倉の過去を調べ始めた由希子は、彼の大学の同級生・鯨岡太郎(深江卓次)から都倉の家庭が複雑だったこと、そして母親を子どもの頃に亡くしたことを知る。そんな中、三枝の容態が急変。切迫梗塞を起こしていた三枝は一刻を争う状況だが、堀口が旅行中のため翌朝、慶明医大に転院することに。その時、由希子から慶一郎(長塚京三)に電話が入り、「三枝さんに何かあったらそちらの責任を追求しますよ」と告げる。俊介が外科主任として都倉に執刀を命じたこともあり、慶一郎は仕方なく同意し、手術が始まるが…。