シーズン1、エピソード2: 閉店寸前だったレストラン「ラプソディア」は三上の提案により、デリバリー専門の「聖徳太子のレストラン」としてオープン。さまざまなジャンルの料理を注文できるとあって、なかなかのにぎわいをみせていた。シェフの徳井は相変わらず黙々と料理を作り、三上は配達にくる“メシデリ”の宅配員に出来上がった料理を渡し、オーナーは店の隅でコーヒーを飲みながら2人の様子を眺めていた。ある日、徳井がまかないで作ったラーメンを気に入った三上とオーナーは配達メニューに加えるよう提案。しかし、配達中にラーメンが伸びて味のクオリティを保てない、という理由で徳井は却下。徳井の料理人としてのプライドに感心し、ラーメンを配達メニューに加えることは保留となった。日々、さまざまなオーダーに対応し、忙(せわ)しなく過ごしていると、メシデリ宅配員の一人、倉持慶一郎に神妙な面持ちで話しかけられる。「あのぉ、僕を雇ってもらえませんか?」彼が発した予想外の言葉に驚く三上と複雑な表情をする徳井。形式的な面接をし、オーナーからも採用の後押しを受け、倉持はシェフ見習いとして働き始める。徳井の下で一生懸命働く倉持だったが、散乱する皿、山盛りの青のり、飛び散るケチャップ...倉持は天性のドジ人間だった。三上はキッチンの状況を見て、慌てて倉持をキッチンから連れ出す。落ち込む倉持と話を聞くオーナー、三上は徳井がいつ怒り出すのかヒヤヒヤしていたが、「待たせたな」テーブルには4人分の賄い。徳井の意外な行動に驚きつつ、まかないを食べながら倉持から話を聞くことに。ところが彼にはある隠れた才能があった...。
