シーズン1、エピソード1: 「恐怖の手触り」 箱根で見合いをした里見(中山美穂)は、相手に結婚したがっている女がいることを知り、帰ってしまう。里見は、相手のものにさわると、その人の過去がのぞけるのだ。 その帰り、峠道で里見の車でエンスト。通りがかった乗用車で街まで送ってもらう。里見が男(ジョニー大倉)の持っていたペンダントにさわると、皮手袋の男の手が女の首を絞めるイメージが広がる。カーラジオは、朝霧峠付近で起きた連続3件の婦女暴行事件を伝えている。 朝霧峠。里見のイメージは広がる。「降ろして」と騒いで車はぬかるみにはまる。男が車の後に回った時、運転した里見は車をバックさせ、男を峠の下に落とす。男は岩につかまり、やってきた里見の足をとらえ、「刑事だ」というが、里見は男を突き離す、そこへもう1台の乗用車。その男のハンカチにふれた里見の表情が凍りついた。 「噂のマキオ」 人面犬のウワサが流れている。 女子高校でも、体育館のトイレにハナコがいるとウワサされている。それを聞いた奈津子(坂上香織)は「ばかばかしい。誰かが作って流しているのよ」という。 学校から帰ってきた奈津子は、塾に出かけた弟、信之(大友大輔)の部屋でフロッピーを作動させると、ウワサの数々が打ち込まれている。いたずらっけを起こした奈津子は、ワープロに「夜中に公園で遊んでいる少年が『遊ぼう』と声をかける。一緒に遊ぶと帰れない。名前はマキオ」と打ち込む。 翌朝、奈津子は、友人からマキオのウワサを聞く。それはまたたく間に広がり、奈津子が自分が作ったのだといっても信用されなくなる。そうしたある日、信之の塾の帰りが遅くなり、迎えに行った奈津子もまた・・・・・・。 「楊貴妃の双六」 女にふられた和之(野村宏伸)は、「金が欲しい」と思う。その夜、バーで顔を合わせた石毛(須間一也)も同調する。その二人の前に、古い巻物が広げられる。唐の時代、楊貴妃が男たちにやらせた双六。あがると巨万の富を得る半面、字の書いたマスに駒が止まると、その通りのことが駒の主に起こる。 和之のマンションに、石毛、渡辺(筧利夫)、工藤(勝俣州和)清原(大野貴保)が集まり、双六を開始した。駒は順に進み、工藤のサイコロが子宝の字のところを指示する。途端に中年のヤクザが現れ、「娘をはらませて・・・・・・」と工藤を引き立てていく。次いで清原が、内臓がねじれるところを当てて救急車で運ばれ、渡辺が業務上横領で刑事に捕まる。残された石毛と和之は双六を続けるが・・・・・・。
