シーズン1、エピソード102: 第2回では、宇宙最大の謎・ブラックホールと生命誕生の秘密や、星に秘められた死と再生の物語をお届けする。 星は永遠のものではない。そして、死の形には様々なパターンがある。恒星は内部で、外向きの圧力と内向きの重力とて激しい戦いを続けている。しかし、核融合の燃料の水素が尽きると重力に負け、星は消滅する。その後、赤色巨星となり外側の層が飛ばされ、白色矮星が残る。中には燃料が残っていないため、あとは死を待つのみだ。 さらに重い星は、超新星爆発という大きな爆発を起こしてその最期を迎える。 いまだに謎が多いのはブラックホールである。これも星の死後の姿であるが、もとは超新星爆発後に中性子星、バルサーにさえならなかったさらに重い星だ。周囲の重力が非常に高く、中に入ると光でさえも出てくることはできない。ブラックホールと同じようにすべてを無にしてしまうのはビッグ・バンで、これこそが宇宙の始まりである。
