シーズン1、エピソード1: 中学2年生の桜井雨(黒川智花)は、ジャズベーシストの父・朝晴(沢村一樹)と2人暮らし。雨を出産してすぐに他界したという母に関する記憶はまったくないものの、朝晴とは友達のような恋人のような親子関係を築き、さびしさなど感じることなく育ってきた。蝶の採集を趣味に持つ朝晴は、台湾へ幻の蝶“コウトウキシタアゲハ”を探す旅に出ていたが、ひとり日本に置いてきた雨を心配し、毎晩のように電話をかけてきた。しかし、突然3日間も連絡が途絶えた上、帰国予定時刻をすぎても朝晴は姿を現さず、雨は心配する。帰国予定日の深夜になって、ようやく朝晴は帰ってきた。朝晴は「密林で穴に落ち、連絡できなかった」と話すものの、どうやって戻ってきたかなど細かいことは思い出せない様子。だが、雨はいつもと変わらない、父のやさしい笑顔に安堵する。(C)柳美里/テレビ朝日・角川映画
