
シーズン1、エピソード2: 勝男(江口洋介)と4人の兄弟たちとの共同生活が始まって数日が過ぎた。だが、マイペースで朝シャンをする桃(上戸彩)に、まだおねしょの止まらない良太(神木隆之介)。そして健太(二宮和也)は一緒に食事を取ろうともせず・・・とまだまだ勝男を悩ませる問題は多い。雄一郎(いかりや長介)と咲子(いしだあゆみ)夫婦も、給料の前借りを再三頼みにくる勝男のことが心配でならない。かと言って、意識不明の美沙子(岡田奈々)が今日明日のうちに回復する見込みはなく・・・勝男はとにかく頑張るしかないのだ。 そんなある日のこと、健太と同級生だという麻衣(椎名法子)が村田工務店を訪ねてきた。良太曰く、「おにいちゃんの彼女」という麻衣は、火事以来健太が学校に登校せずゲームセンターに入り浸ってるらしいと話した。その夜、勝男、珠美(内田有紀)、雄一郎、咲子らは村田家の茶の間に全員集合して健太の帰りを待った。「頭ごなしに怒鳴ってはいかん!」と勝男をたしなめる雄一郎。 そしてそれを聞いた手塚(トータス松本)が、元ヤンキーだった経験をいかして?まずは健太に事情を聞きにいくことになったが、完璧に勘違いしきってる手塚に健太が心を開くはずもない。ついに我慢しきれなくなった勝男は、「ゲーセン行ってるってどういうことだ?俺はフラフラさせるために学校行かんしてんじゃねぇぞ!」と怒りを爆発させ、健太ととっくみ合いのケンカを始めてしまうのだった。 翌日、顔を合わせることもなく学校に行った健太のことが気になった勝男は、仕事場を抜けだし駅前のゲームセンターに向かった。そして健太を見つけると「親を亡くして、お決まりのグレ方してんじゃねぇ!」と一方的に言い放つのだった。その時健太は初めて、学校を辞めてそこで働いていることを打ち明けた。火事で焼けてしまった桃の制服を買うためだということも。「・・・知らなかったろ?」。初めて聞かされた桃のこと、そして健太の言葉に勝男は打ちひしがれた。その夜、一人居酒屋で飲みながら、さらに落ち込んだ。「ちくしょう・・・あいつら俺の気持ちもしらねぇで!・・・俺がどんな思いで先輩の子ひきとったと・・・」。とその時だった、「気にいらないなぁ・・・ホント恩着せがましいよ」との声・・・やはり一人で飲んでいた珠美だった。珠美は言う。良太のおねしょのことだって、気合いと根性、独り善がりな解決法しかとってないのではないかと。もっと子供たちの気持ちを考えることが大切で、そうしなければいつまでたっても子供たちはそっぽをむいたままなのだと。 その翌日、勝男は、良太と向き合って、お母さんがしてくれてたというおねしょ封じのおまじないをはじめた。そして体を張ってでも健太のゲームセンターのバイトを辞めさせようと行動を開始。四六時中携帯を手にしていることに対しても、女とメールしてる暇があれば、他の仕事を探せ!と注意した。 健太は、バイトのことで体を張ってくれた勝男のことはどこかで認めていた。しかし携帯のことは勝男も知らないある秘密があったのだった。