
シーズン1、エピソード3: 村田工務店の朝。今日も勝男(江口洋介)は、子供たちより早くトイレに駆け込んではガッツポーズ!桃(上戸彩)のブラジャーを干してるところを憧れのOLに見られたと大騒ぎしたりと誰よりも元気。 だが、そんな勝男とは対称的に珠美(内田有紀)の表情は冴えない。実は、夫の弘明(加勢大周)から最終的な話し合いがしたいという手紙が、離婚届と一緒に届いたのだ。「いつかは迎えに来てくれるかもしれない・・・」そんな期待が、この手紙によって絶たたれてしまった。1人、部屋で思いにふけっていた珠美は、フッと思いたつとピアノを弾き始めた。そしてそのピアノの音を居間で耳にした桃は、突然涙を浮かべたのだ。勝男は、今朝のブラジャーの件で泣いてしまったのかとギクリとした。だが、健太(二宮和也)だけは、桃の涙の理由を知っていた。桃の出場するピアノの発表会が近付いていたのだ。 見舞いに行った病室。少ししゃべることができるようにまで回復した母の美沙子(岡田奈々)も、そのことを気にしているようだった。だが、桃は火事の日から練習さえしていないし、そんな余裕もないからと出場はあきらめると健太に言う。それでも何とかしたいと、麻衣(椎名法子)に協力してもらい、桃が練習していた曲の楽譜を手に入れてやる健太。事情を知った勝男も「とにかくやってみなきゃ!」と珠美のピアノで練習して挑戦してみろ!とけしかけるのだが・・・。 一方、話し合いに出掛けた珠美は、本人でなく代理の弁護士がきたことにショックを受け、そのことを勝男に打ちあける。そして、そうと知っては黙ってられない性分の勝男は手塚(トータス松本)と一緒になぜか健太まで引き連れて弘明の元へ。珠美のダチだ!と啖呵をきると「会って話しをしてやれ」と言い放つのだった。 数日後。治療のため、美沙子の長野への一時転院が決まった。その時、桃は珠美のピアノの前で、一心に鍵盤に向かっていた。勝男は、子供たちがショックを受けることを珠美と気遣いながら、「あの旦那のどこがよくて結婚したんだ?」とさりげなく珠美のことに話しを向けた。そして、「スーツ姿がめずらしかっただけっ・・・」などと返す珠美に、弘明を呼び出したことを伝えるのだった。