シーズン1、エピソード5: 神社の階段付近を歩きながら、どこかに母・照子(竹下景子)が階段から落ちた形跡が残っていないかと捜しまわる直(滝沢秀明)。そこで直は、薄汚れた野良犬を見つける。その犬は、母が散歩に連れていったきり行方不明になっていた和助だった。和助が帰ってきたことに喜ぶ真崎一家。早速、亜美(優香)にも電話でそのことを嬉しそうに話す直。そんな直の姿を怪訝そうに見る祐子(佐藤仁美)だった。数日後。直はセツ(松雪泰子)から、史朗(尾藤イサオ)が訴訟のことを考え直したいと言っているという旨を聞かされる。怒る直。史朗は、直が裁判費用のためにバイトをやろうとしたり、部活をやめたりして受験にも専念出来なくなることを心配していたのだった。セツと史朗が話をする。「倅が納得できる勝ち目はあるんでしょうか」「確実に、ほんとうのことが明らかになるという自信はありますか?」史朗はセツに問う。答えられずにいるセツ・・・。翌日、セツは直の家を訪れ、これまで調べてわかったことを、ゆっくりと時間をかけて、瑠奈(井上結菜)にもわかるように説明した。セツは史朗に、一週間だけ待ってくれないかと持ち出した。「裁判で何を争うのか、今はまだ争いの焦点がぼやけています」「でも必ずあるはずです。出口がどこかに。そしてそこには本当のことが。真実があるはずです」史朗にお願いするセツだった。それからセツは昭英総合病院に出向き、職員専用出口から繭(菅原禄弥)が出てこないか目を凝らした。その頃、医局では、繭が志津子(高橋ひとみ)と慶蔵(大杉漣)に「君はあの日のことは何も見ていない。何も聞いていない」と諭され、志津子にセツの名刺を取り上げられ、破り捨てられていた。そうとは知らず、病院から出てきた繭をセツは追う。弁当屋で繭に声をかけたセツは、そこで買ったハムサンドを口にしながら、電話をくれてありがとうと言い、その場から去るのだった。後日。照子が確かに転倒したという物的証拠を探していた直は、毬(小嶺麗奈)から、照子の着ていた服とかは見たのかと言われ、ハッとして家に帰った。家の奥座敷で照子の洋服を広げ、調べる直。すると直の目はウィンドブレーカーに止まった。そこには背中に擦り切れたような痕跡があったからだ。すぐに野中弁護士事務所に赴き、セツにウィンドブレーカーのことを話す直。「やっぱり神社で転んだんです!」「背中を強く打ってる!」だがセツは、第一発見者や救急隊院の話では、照子は救急車で運ばれた時、おなかを痛がっていたのだと言う。「背中を強く打ってることとお母さんの死因とは何か関係があるかしら?」わからない直。するとふと、セツが言い出した。「お母さんが身につけてたものって、ここにあるので全部?」健康サンダル以外は全部だと答える直。「健康サンダルは入ってなかったんです」「入ってないって・・・・・・?」 聞き返すセツに直は、持ってきた紙袋を差し出した。その紙袋に何かを直感したセツは、慌ててゴミ箱をひっくり返した。出てくる、捨ててしまったハムサンドと紙袋。その紙袋と直の持ってきた紙袋は同じ店のものだった。繭が事件に絡み、何かを知っていると確信したセツ。「何かを崩せるかもしれない。病院に事情を聞きに行きましょう!」そう言い放つセツだった・・・・・・。
