S1, E1: 剣道部に所属する高校3年生の真崎直(滝沢秀明)は、合宿所を抜け出したコンビニで、一人の少女に声をかけられた。伊瀬谷亜美(優香)。私立のお嬢さん学校に通う高校2年生の少女だった。だが、直のファンらしき亜美に、直は素直に対応できない。最近、日々の生活に閉塞感を感じている直は、学校や教師はもちろん、家族、とりわけ家業の「お好み焼き屋シロー」を切り盛りする母親・照子(竹下景子)とはぶつかってばかりで、うまく接することができずにいた。部費を持ち出したことなどで自宅謹慎の身となった直のため、翌日、照子は教師に謝罪をしにやってきたが、そんな照子にも直はぶっきらぼうにしか話せない。しかしその1週間後、照子は死んだ。犬の散歩に出たきり戻ってこなかった照子の死を直が知ったのは、翌朝、健康サンダルを履いた40代の女性が病院に運ばれたとのニュースを聞き、駆け付けた病院でのことだった。担当医の南(京本政樹)は、照子の死因を、突然の不整脈による心停止、いわゆる過労死だと告げた。ショックを受ける直と直の一家。だが数日後、直は火葬場で、照子の焼骨と一緒に焼けただれたメスを発見する。病院が嘘をついていると思った直は、病院に慌てて電話する。が、取合っては貰えない。当然、その病院の外科部長・伊瀬谷慶蔵(大杉漣)が亜美の父だと知るはずもなく・・・。なぜ照子は死んだのか。徹底的に調べようとする直の前に、桐野セツ(松雪泰子)という弁護士が現れる。そこからが直の長い戦いの始まりだった・・・。
