石狩鍋
null: “ふつうで美味しい”とは今日も明日も美味しくて、10年後も食べたいと思う味。 日本各地のおいしいものを40年食べ歩いた、元「dancyu」編集長・植野広生が、大好きなお店の“ふつうで美味しい”料理を教えて貰い、「植野食堂」のお品書きに加えていきます。 今回伺うのは東京・大井町の北海道料理店「藤半」さん。 都内の“北海道料理のパイオニア”として半世紀にわたり愛されてきた名店です。 店主の佐藤洋司さんは81歳。帆立のしょう油焼き、利尻のにしん、希少部位“ヨロイ”が味わえる猪肉、力強い旨みのエゾ鹿など、北海道7地域から毎日届く海の幸・山の幸を惜しみなく料理に注ぎ込んできました。 今回教えていただくのは、北海道の代表的な郷土料理「石狩鍋」。 鮭の旨みを味噌と野菜の甘みで包み込む、身体の芯から温まるひと鍋です。 東京にいながら“本物の北海道”を味わえる藤半。 変わらぬ思いで店を守り続ける作り手たちの優しさを、今日もお腹いっぱいいただきます。
