第1話
シーズン1、エピソード1: 第1話: 大蒼(たいそう)国では、内衛府の冷酷な役人である沈渡(ちんと)が「白無常」として恐れられていた。一方、刑部の書吏である顔幸(がんこう)は、優れた観察眼と正義感を持つ娘だった。ある日、暗殺事件の捜査で二人は最悪の形で出会う。顔幸は、刺客の容疑をかけられた無実の民衆を救うため、限られた時間の中で真犯人探しに挑む。沈渡には黒幕だという不穏な噂がささやかれる中、二人の運命を大きく揺るがす勅命が下される。皇帝と皇太子が相次いで病没し、幼い皇太孫・蕭麒(しょうき)が即位すると、太皇太后・周姁(しゅうく)が実権を握っていた。沈渡は、百人もの子供が失踪した怪事件の真相を追っていた。顔幸は、雁帰山で発生した刺客騒動に巻き込まれ、その推理力で無実の民を救い、真犯人を突き止める。しかし、沈渡と顔幸の姉である顔采薇(がんさいび)との縁談が勅命で下される。女官試験合格を夢見る顔采薇は結婚を嫌がり姿を消し、顔幸は家族を救うため姉の身代わりとして沈渡に嫁ぐことを決意する。沈渡は顔幸に、本物の妻として扱うつもりはないと告げるのだった。
