シーズン1、エピソード1: 話: 義太夫に凝っている大店の旦那は、自身の腕前に自信を持っていますが、聞かされる側にとっては苦痛でしかありません。今日も義太夫を聞かせようと、旦那は番頭に聞き手となる人々を集めさせます。しかし、呼ばれた店子たちは皆、様々な理由をつけて参加を断ります。これに怒った旦那は、義太夫を語るのをやめると言い出し、長屋の住人には店を明け渡すよう、店の者には暇を出すとまで言い放ちます。困った周囲の人々は、旦那をなだめ、なんとか義太夫を語らせようとします。会が始まると、客は次々と眠ってしまいますが、小僧の定吉だけが泣いています。旦那が「どこが悲しかったのか」と尋ねると、定吉は旦那が義太夫を語っていた場所を指し、「あそこが私の寝床でございます」と答えるという噺です。
