
シーズン1、エピソード4: その朝、勝男(江口洋介)は、「相談にのって欲しい!」と突然押しかけてきた真太朗(トータス松本)と健太(二宮和也)によって起こされた。朝1番のトイレは良太(神木隆之介)に先を越され、ただでさえ機嫌の悪い勝男は、珠美(内田有紀)の気持ちをそれとなく聞いて欲しいという真太朗の頼みも、その場にいた珠美にストレートに伝えるなど冷たい対応。「次は自分の番!」とやってきた健太のこともサラリとかわしてしまう。 だが、ここにもう1人、悩みを抱えしょげる者がいた。良太だ。そして珠美も咲子(いしだあゆみ)もその落ち込みようを心配するほどの悩みというのが・・・近くに迫った運動会にあった。 「康太(辰巳雄大)はリレーの選手だけど、良太は万年ビリらしい・・・」。少し前に聞いていたと雄一郎(いかりや長介)が皆の前で打ち明けるのだった。その日、珠美は会社の面接に行って帰る途中、真太朗に会った。今朝のことを詫び、勝手に面接がうまくいかなかったと決め付けて励ます真太朗に、怒りをあらわにする珠美。それでも2人肩を並べ歩いていると・・・「いいか!短距離は腕の振りと足だ!」突然勝男の声が響いてきた。そばには良太がいる。どうやら運動会に向けての良太の特訓が早速始まったのだ。 「急にやっても無理じゃない?」珠美たちの言葉など、勝男が聞くはずもなく、日々特訓は続けられた。そんな様子を見て、健太は「努力したって無理なものは無理」だと冷やか。来る日も来る日も、現場の掃き掃除しかさせてもらえない状況に、健太自身が苛立っていることもあるらしかった。 そんなある日のことだった。新たな騒動が、村田工務店に持ち上がった。工務店に出入りしている左官屋の田中(酒井敏也)が、街で偶然、咲子と若い男が談笑しているところを目撃。着飾っていつもと違った咲子の様子に、「おかみさんが不倫!?」と判断。勝男、真太朗に耳打ちしたのだ。「ああ、ちょっと不細工なばかりに・・・」、雄一郎に同情しきりの勝男たちだったが・・・。 ―いよいよ運動会の日がやってきた。天気は最高!だが良太の気持ちは、「またビリで笑われるかな・・・」と不安一杯で晴れない。だが、そんな良太に健太は言った。「大丈夫だ。お前は一人じゃない。お前が辛いと俺も辛い・・・だから、頑張れ!みんなで応援してる。家族だもんな」。そして良太は、勝男たちの声援を背にスタートラインに立った。