null: 話: 警察庁特殊犯罪課に所属する交渉人・花島渉(内藤剛志)は、その交渉術と洞察力から“最強の人質交渉人”として名を馳せているが、実は妻・祐美恵(萬田久子)には頭が上がらず、かなりの方向音痴という一面も持つ。横浜の銀行で、行員と客を人質に立てこもる事件が発生。人質の中に美術品の収集家でコメンテーターの宮川みどり(黒田福美)がいると分かり、マスコミは大騒ぎとなる。立てこもり犯は床に火薬をばらまいており、自暴自棄になれば大惨事になりかねない状況だった。一刻の猶予も許されないと判断した神奈川県警捜査一課の管理官・藤田詩織(岡江久美子)らは、花島を現場に呼ぶ。特殊犯罪課の太田邦宏(天野ひろゆき)と共に現場に到着した花島は、丸腰で犯人と対峙する。立てこもり犯は工場経営者の久保田良治(六平直政)と名乗り、融資を断った銀行への復讐のために犯行に及んだことを吐露するが、花島は事件の裏に何か隠されていることを察知し、独自の調査を開始する。 久保田は15時になるとあっさり投降するが、花島は腑に落ちない。 その後、人質の一人だった津村八重という女性が、鶴見の冷凍倉庫で発見された森下健治刺殺事件の容疑者として逮捕される。 八重は事件直前に300万円の現金を下ろしていたが、取り調べには黙秘を貫く。 森下の通話記録から、最後に電話をした相手が5年前に殺された加藤夏美の父親である加藤義昭だと判明する。 花島は、監禁中の人質が遠隔殺人を行った謎と、事件の背後に隠された真相を“交渉”を武器に解決していく。
