
"南イタリア最大の都市ナポリ" 雄大なシルエットを見せるヴェスーヴィオ山を背景に文化遺産で彩られた街並と海岸線が美しい風景を作っているナポリ。街の中心は多くの人と車がせわしなく行き交っていますが、一歩路地に入ると下町情緒たっぷりの風景が広がります。威勢のよい声が飛び交う市場ではオリーブ漬けを60年売り続けているというおじいさんに味見をさせてもらったり、ナポリにつたわる「4月の魚」というちょっと変わった風習を教えてもらったり…。どこか人懐っこくてお人好しなナポリっ子たちとの出会いを楽しみます。 "人情あふれる旧市街 スパッカ・ナポリ" スパッカ・ナポリとはナポリを真っ二つに割るという意味だそうです。 その名の通りスパッカ・ナポリ通りは旧市街を南北に二分するようにして延びる通りです。この通りにはナポリの魅力がたっぷり詰まっています。ナポリが発祥の「ピッツェリア」やこわれた人形を修理してくれる 「人形の病院」、そして毎年信じられないような奇跡が起きている大聖堂「ドゥオーモ」などを散策。ふと上を見上げると道路の上をモザイクアートのように埋め尽くす洗濯物を発見しました。人々の暮らしが生み出した下町らしい風景です。 "神秘の世界 青の洞窟" ナポリ港から高速フェリーに乗船。ナポリ湾の南端に位置するカプリ島を目指します。カプリ島は世界中から観光客が集まるリゾート地。最大の見物は自然の造形が生み出した「青の洞窟」です。青の洞窟の入り口は狭く、海に面した岩壁にあるため波が高い日や満潮時には入ることができません。訪れた日もあいにく強風のため、入場禁止。そこでカプリ島の最高峰ソラーロ山に登ってみる事にしました。標高589メートルの山頂まではリフトで10分。山頂の展望台からはソレント半島とナポリ湾が眺望でき、眼下には断崖絶壁の上に家々が肩を寄せ合って立つカプリ島の独特な風景が広がっていました。翌日は風もやみ、海はおだやかに・・・。待望の青の洞窟に行ってみると、 入り口は想像よりもはるかに小さくボートに寝転がらないと入ることができません。中に入るとそこは別世界。入り口から海水を通して太陽光線が入るため、洞窟内は下から青い光で照らされているような不思議な空間になっています。まさに神秘の世界です。 .