シーズン1、エピソード2: "授業中の惨劇!?" 渋谷区千駄ヶ谷の後白河イタリア語教室で殺人事件が発生した｡ 被害者は､教室に通っていたイタリア料理シェフの赤城博文さん｡ 赤城さんは､授業中､ヘッドフォンをしてイタリア語の教材を聞いている最中に､頭頂部にナイフを突き立てられ､亡くなった｡凶器に指紋はなかった｡ 第一発見者は､教室の経営者兼講師の後白河有朋さん｡キャスケット帽にサングラス｡そして､浴衣姿の男が､後ろのドアから入って来て､被害者を殺害したと言う｡ 赤城さんは､一番成績が良かったため､一番後ろの席に座っており､その他の生徒さんに目撃者はいない｡ その上､生徒さんはみんなヘッドフォンをして教材に聞き入っていたため､不審な物音を聞いたものもいない｡ 犯人は､何故､白昼堂々､こんなリスクの高いところで犯行を行ったのだろうか? "婚約者" 赤城さんには婚約者がいた｡同じ教室に通っていた花島みどりさんだ｡ 花島さんは､イタリア映画が好きで､字幕の翻訳家を目指そうと､会社を辞めてこの教室に通い出し､赤城さんと知り合ったそうだ｡ 涙も出ないほどのショックに打ち沈む花島さん｡ 未来を共にしようと決めた人の死｡あまりに残酷すぎる｡ "容疑者の浴衣の男､確保さる" キャスケット帽にサングラス｡そして､浴衣姿､というマンガみたいな容疑者が､近所を徘徊しており､身柄を拘束された｡ 宇宙人を信じる?などと､わけの分からないことを言っているが､殺人については､かたくなに否定している｡ なぜか男は裸足だった｡ 凶器からは指紋は出なかったが､足の指紋が床に残っていたら御用である｡ 捜査は進む｡