第1期、エピソード2: 坂井悠二は死んでいた。 今の彼は、“紅世の徒”に存在を食われた後の残りかす。 残りわずかな時間で、誰にも気付かれず消え去っていく灯火。 人間には見えるはずのないそれを、灼眼の少女はトーチと呼んだ。 だが、悠二には見えた。 そして、クラスで机を並べているクラスメイト・平井ゆかりの中にもトーチがあった。 今にも消えそうなトーチが。