あやめの花びら落ちるとき ~三生縁起~
第5章
シーズン1 エピソード5:
一夜を共にして仲が深まった白沢と清歓は、寝殿の庭で琴を弾いて甘いひと時を楽しむ。そこへ美酒を携えた邕王が押し入ってくる。2人の仲の良さを見て嫉妬した邕王は白沢に暴言を吐き、酒の壺を地面にたたきつけたため、その割れた破片が飛び散って白沢の頬を傷つけた。怒った清歓は邕王を追い出す。清歓は邕王に対して情はあっても、それは男女の愛ではなく、共に戦ってきた友への情であり、2人の気持ちはすれ違うのだった。清歓から反省を命じられている邕王のところへ白石が訪れる。白石は清歓が白沢に夢中になっていることを心配し、盛国が凌国にのまれてしまうと懸念しているように見せかけ、邕王と清歓を離間させようと焚きつける。清歓に振り向いてもらえない邕王は軍隊を放置し、多くの官兵も邕王のやり方を支持して職務を放棄する。