山口一家は、久しぶりに家族揃ってピクニックに出かけた。そこでたまたま息子の直介(市裏大器)が木立ちの中に女性の死体をみつけた。せっかくの気分が台無しになったから気分転換をと、夫の恭三(大和田獏)が皆でボートに乗ることを提案した。すると、突然、一艘のモーターボートがボート目掛けて突進してきて、あわや転覆するところだった。数日後、妻の小夜子は、ピクニックの時見た殺された女性が夫に愛人が出来たために邪魔者扱いされて殺されたと知った。しかも、夫は当初は泳げない妻をボートに乗せて何かのはずみで転覆させようとしていたことも知った。こうして小夜子は最近不審な行動の多い夫に対する疑惑を次第にふくらませていく…。(C)近代映画協会
