脚本家を目指して上京した浜田真紀は、配給会社勤務の新井国秀と恋に落ちる。2人の仲は徐々に深まっていくが、ある日国秀から自分は在日韓国人3世であると打ち明けられる。突然の告白に動揺する真紀。その瞬間から、2人の関係は少しずつ変わってしまったのだった。嫌韓の真紀の母・文代の上京や真紀の祖父が営むミニシアター「白鯨坐」の炎上騒動に、真紀の心はふさぎ込んでいく。真紀の不用意な一言で傷ついた国秀が去っていくのを見た真紀は、初めて自分の差別心に気が付き狼狽する。真紀は自分自身と戦い、国秀と向き合うことが出来るのか―。
