関東大震災直後、深川・藤辰一家の幹部・伊介と新次は、誤って親分を死なせてしまう。伊介は一人で責任を背負い、新次を逃した。時は流れ――松島に近い港町で、新次はひっそり暮らしていた。ある日、この土地を仕切る春駒一家の駒五郎親分の代貸になっていた伊介と偶然再会する。