すべては海になる

すべては海になる
手をつないだくらいで、つながったなんて思いたくない・・・ 無謀な恋愛を繰り返し、傷ついてばかりの夏樹(佐藤江梨子)。 片っ端から本を読み、書店員になった夏樹がセレクトした『愛のわからない人へ』という本棚は人気を呼び、夏樹の書くポップに惹かれて、その棚にはさまざまな人が集まってくるようになる。 ある日、夏樹のコーナーを眺めていた中年女性が万引き事件を起こす。それをきっかけに夏樹は中年女性の息子、光治(柳楽優弥)と出会う。高校生の光治は、学校ではイジメられ、家では暴力をふるう父、抜け殻のような母、登校拒否の妹、という生活に耐えていた。恋やセックスに興味はあっても、それどころじゃない。光治にとっても「本を読むこと」が救いだった。 母親を助けようとする光治のひたむきさに惹かれる夏樹と、夏樹の優しさにやすらぐ光治。本を介してつながった二人はお互いを支えに自分を取り戻そうとするのだが・・・。
出演
佐藤江梨子、柳楽優弥、要潤
監督
山田あかね