めためた
かつては注目されていた小説家の荒木は知り合いの女性と飲みに行ったり、日々題材を探して街を歩いていた。ある日帰宅すると、別れた筈の恋人が現れて、うんざりした荒木は部屋を出て行く。 そんな荒木を他所に地球はいつも通りに回っている。妹の就職祝いのため、久方ぶりに帰省するつくしとその彼氏。 母とは喧嘩別れして以来の再会であったが、思わぬ来訪者が現れる。 仲睦まじい夫婦の真二と陽子は妊活を始めると、ある事実が発覚する。 真二は真相を確かめようと、故郷である宇和島へ旅立とうとする。 その頃、決意を新たにした荒木は執筆を続けていくが、自身の現状を反映したかのように小説もまたこんがらがり、停滞していくのであった・・・
