物語の支柱となる人物は、アンガス・バカン。「マイティ・メン」会議に集まった数十万の男たちに、シンプルながら強固な信仰を説く。アンガスはかつて心臓発作で死の淵に立った際に神のお告げを受け、説教師としての自らの役割を再確認するという体験をしていた。大会衆の中には3人の典型的な悩める男たちがおり、アンガスの言葉を通して神の真実に触れようとしているところだった。酒に溺れて怠惰な生活を送るアンドレ・クローテは、信心深く厳格な父親との軋轢に悩む20代の青年。中年の自動車修理工ジョン・ピータースは、金銭問題や家族関係や健康の悩みを抱えて生きる意欲を失っていた。3人目のラッキー・ムジマンデは黒人のチンピラ青年。マイティ・メン会議に向かうところだった元警官の車を奪おうとして逆に捕まってしまう。さまざまなドラマを経た3人の物語は、やがて2010年のマイティ・メン会議でひとつになる。そこで説教師アンガス・バカンの口を通じて神から伝えられたメッセージは、彼らの人生を大きく変えることになった。