事故ですべての記憶をなくした博史は、医学書にだけは興味を示し、医学部に入学する。解剖実習が始まり、博史の班には若い女性の遺体が割り当てられた。自分が誰なのか―その不安を埋めるかのように、博史は解剖にのめり込んでゆく。それと同時に涼子という女性と一緒に過ごす、甘く切ない世界の映像を見るようになる。それは記憶なのか、現実なのか。境界が曖昧になればなるほど、博史は狂おしいほど解剖実習に没頭してゆくのだった。
ヴィタール
浅野忠信
柄本奈美
Kiki
りりィ
國村隼
串田和美
木野花
利重剛
岸部一徳
辻岡正人
塚本晋也