パリのオークション・ハウスで働く競売人のアンドレのもとに、ある日、シーレのものとおぼしき１枚の絵の鑑定依頼の話が舞い込む。絵の発見者は、３０歳の純朴な工場労働者マルタン。アンドレは、どうせ絵は贋作と決めてかかるが、念のため、前妻で仕事のパートナーでもあるベルティナとともにマルタンの家を訪問。ところが、意外にも絵は本物だった。思いがけず転がり込んだビジネスチャンスに、アンドレは色めき立つが……。