カルチャークラブが20周年記念を祝う「ライブ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール」は、ファンの愛と憧憬を受けながら壮大に開催された。このショーは観客をからかう冗談で始まった。20歳にしか見えないボーイ・ジョージはトレードマークの編み込みヘアのエクステンションを付けて、温かみのある声で「ドゥ・ユー・リアリィ・ウォント・トゥ・ハート・ミー?」を歌った。びっくりしたファンはまもなくこの男は物まね芸人であることに気付いた。本物の40代のジョージ・オダウドは今やそれほど中性的には見えず、ニュー・ロマンティクス時代より多少がっしりした体型だった。控えめに笑ったジョージはすぐにホワイト・ソウル(「コールド・ショルダー」、「ミス・ミー・ブラインド」)、ゴスペル(「ザッツ・ザ・ウェイ」)、感動的なラーガ・ロック(「ボウ・ダウン・ミスター」)、古典の名作(ボウイの「スターマン」のカヴァー。観客と男...
