瀬戸内の小さな港町に、やたら肝臓病と診断するので「カンゾー先生」と呼ばれる開業医・赤城風雨がいた。いつの日か肝臓病の病原菌を突き止め、病に苦しむ人々を救いたいという執念のもと、日夜往診のために町中を走り回っている。そんな彼のもとに幼い弟妹を養うために売春まがいのことをしている美女・ソノ子が見習看護婦として来ることになった。ある日、重傷を負ったオランダ人捕虜脱走兵ピートが転がり込んで来た。官憲からかくまい、必死に治療するカンゾー先生。やがて、快復したピートの助けを借り、肝臓病の病原菌究明のための顕微鏡の改良に成功し、研究に没頭しはじめた赤城だったが・・・。
