ヴァンパイアの世界に伝わる聖典「畳と夜の書」。その中には、世界を揺るがす予言が記されていた。「吸血鬼の王子六人の血を集め、この書を開く者は全世界の支配者となれる。」五人の王子の生き血を奪った吸血鬼デコテス公爵は、残る一人の王子が潜むアジアヘとやって来た。公爵を追うのは、辣腕スレイヤーのリーヴ(イーキンロチェン)。見習いのジプシー(ジリアン・チョン)とともに、日々力を増すヴァンパイア勢力と戦い続けている。彼には妹が一人いた。ちょっとエキセントリックなところもあるヘレン(シャーリーンロチョイ)は、恋に恋するいまどきの女の子。そんな彼女は兄リーヴに内結である青年と恋に落ちていた。どこか陰のあるその青年こそ、吸血鬼工族最後の王子、プリンスロカザフ(エディツン・チャン)だった。ヘレンとカザフに忍び寄る黒い影。救急隊員ジャッキー(ジャッキーロチェン)の助けにより、一旦は公爵―味の理撃を逃れるものの、ついに隠れ家の教会をつきとめられてしまう。すべてが邪悪の手に落ちようとしたその時、二人の少女が立ち上がる1!愛する人の運命と世界の存亡を賠けて…。