ディリリとパリの時間旅行
『キリクと魔女』『夜のとばりの物語』など、アニメーションで独特の美しい世界を表現する、フランスの鬼才ミッシェル・オスロ監督作品。美しき黄金時代のパリ。ピカソ、モネ、キュリー夫人、ロートレックら数々の天才たちに出会い少女が事件の謎を解いていく。――ベル・エポックの時代のパリ。ディリリは、どうしても外国に行ってみたくて、ニューカレドニアから密かに船に乗りパリにやってきた。開催中の博覧会に出演し、偶然出会った配達人のオレルとパリで初めてのバカンスを楽しむ約束をする。その頃、街の人々の話題は少女の誘拐事件で持ちきりだった。男性支配団と名乗る謎の集団が犯人だという。ディリリはオレルが紹介してくれる、パリの有名人たちに出会い、男性支配団について次々に質問していく。洗濯船でピカソに“悪魔の風車”に男性支配団のアジトがあると聞き、二人は向かうが、そこでオレルは狂犬病の犬に噛まれてしまう。三輪車に乗ってモンマルトルの丘から猛スピードで坂を下り、パスツール研究所で治療を受け、事なきを得る。オペラ座では稀代のオペラ歌手エマ・カルヴェに紹介され、彼女の失礼な運転手ルブフに出会う。ある日、男性支配団がロワイヤル通りの宝石店を襲う計画を知った二人は、待ち伏せし強盗を阻止する。その顛末は新聞に顔写真入りで大きく報じられ、一躍有名になったディリリは男性支配団の標的となり、ルブフの裏切りによって誘拐されてしまう。ディリリはオレルたち仲間の力を借りて男性支配団から逃げることができるのか?誘拐された少女たちの運命は?第44回セザール賞(仏アカデミー賞)最優秀アニメ作品賞受賞。2018年アヌシー国際アニメーション映画祭オープニング作品。
出演 Prunelle Charles-Ambron、Enzo Ratsito、ナタリー・デセイ
監督 ミッシェル・オスロ