ドナルド・トランプは父フレッドの下で不動産業を学んできたが、家賃を集金するだけの仕事に辟易していた。そこで彼はニューヨーク・マンハッタンにある未開発地域の土地に目をつけるが、父親からは不況を理由に開発計画を反対される。しかし、自らの野望に燃えるドナルドは、土地を所有しているアイクラーやニューヨーク市長を味方につけ、大型コンペンションセンターの建設にこぎつける。しかしその後、建設計画が暗礁に乗り上げるも、ドナルドはさらなる野望に突き進む。グランドセントラル駅前に建つコモドールホテルの購入を手始めに、マンハッタンに自分の名を冠したトランプタワーの建設を目論む。グウェンダ・ブレアの著書に基づき制作された本作だけあり、多くの人に知られるエピソードを忠実に再現!まさに世界が知るドナルド・トランプが誕生する過程に加え、父親との確執、急逝した兄との関係、最初の妻とのなれそめや夫婦関係などが丁寧に描かれる。本作の制作が発表された際、トランプ本人はプロデューサーを訴えると発言。だが鑑賞後は一転、「いくつかの事実が脚色されていたとしても、素晴らしい」と賛辞。また、自身の役を演じた俳優ジャスティン・ルイスについては、「とても素晴らしいが、彼が私の身長と同じでなかったのが残念だ」と語っている。
