ベトナム戦争終結から50年の歳月を経て、ベトナム系米国人執筆家ウィリアム･リー･アダムスが、ベトナムを巡る心の旅を締めくくる。まず同国北部を訪れ、観光が共産主義国ベトナムの現在の経済をいかに後押ししているか探った後、ホーチミン市（旧称サイゴン）へ。ベトナム戦争体験者の隠されたトラウマを伝える執筆家仲間に出会う。親類との再会後、他界した兄の遺灰をついに故郷で納骨する。そこは戦争のさなかに兄が生まれた街だった。