実業家のホソカワは通訳のゲンと共に、南米某国の副大統領邸でのパーティーに招かれる。彼が愛してやまないソプラノ歌手、ロクサーヌ･コスのサロンコンサートが開かれたのだ。多くの招待客が集まり、ロクサーヌの歌声が流れ出したのも束の間、突然テロリストたちがなだれ込み、邸を占拠してしまう。収監中の同志の解放を求める彼らは、赤十字のメスネルを介して政府と交渉するが平行線が続く。そんな中、ロクサーヌの歌をきっかけに、人質とテロリストたちの間に奇妙な交流が生まれていく。しかし、終わりの時は確実に近づいていた――。