「俺はゼッタイに、男になるぞォッ!」女ばかりの家で育った胡女浩司は、『本物の男=応援団』と思い込み、応援団の部室へ訪ねてみるが、そこに居たのは顧問・真田だけだった。「あいつらなら酪農センターに居るぞ」と教えられ、ワケの分からぬまま行ってみると、そこでは団員の面々が牛の応援をしているではないか!八百長の闘牛戦に、おしりを針でつつかれる牛は大脱走。必死で追う団員たち。遂に牛をねじ倒したのは、団長の橘だった。美少年では勤まらん、と一旦は入部を断られた浩司だが、美人姉妹が居ると分かった途端、即入部許可された。そんな頃、“東北の虎”と呼ばれる蒲生貴明は、蒲生塾を設立する、と近県の応援団員に檄を飛ばしていた。蒲生塾は、武道、スポーツ、勉強、その他において蒲生が東北を支配するための機関であった…。[人情](C)東映原作 所十三「名門!多古西応援団」月刊少年マガジン連載(講談社刊)
