改心し善人になったヴァルジャンを襲う運命の罠! 愛するコゼットが恋したのは革命の士! 執念深い警官ジャヴェールの魔の手が迫る!1800年。ジャン・ヴァルジャンは、パンを盗んだ罪でガレー船での重労働10年の刑を課せられる。同じ船には罪人の父と売春婦の母の間に生まれたがため、頑ななまでに法令を順守する厳格な警官ジャヴェールがいた。刑を終えたヴァルジャンは、前科者を人と認めない社会の非情さに絶望するが、慈悲深い司教に出会ったことで人生に光明を見る。すっかり改心し、偽名を使って実業家として成功したヴァルジャンは、市民から請われて市長に就任する。そこへ現れたのは町の警察に赴任したジャヴェールだった。ある日、馬車の下敷きなった御者を泥まみれで助ける市長の怪力ぶりを見たジャヴェールは、彼こそガレー船にいた犯罪者だと見ぬき、市長の身辺調査を始める。ヴァルジャンは病に倒れたファンティーヌを助け、宿屋でこき使われていた娘コゼットを救い出す。そしてジャヴェールが「ジャン・ヴァルジャンが逮捕された」というニュースを市長に伝えたとき、彼は誰にも想像できない意外な行動に出た。