婚約指輪

婚約指輪
病弱で療養中の夫に代わって銀座で貴金属店を営む妻が夫の担当医に惹かれていく様を描く。 日本の代表的女優田中絹代は、1950年に日系興行者の招きで渡米したが、それは戦後外国に出た俳優の第一号でもあった。和服をアレンジした日本的いでたちで出かけた彼女であったが、羽田に降り立った姿は洋装にサングラスのモダン振りで、その変わりようを当時のジャーナリズムは騒ぎ立てた。その彼女の帰国第一作として企画されたのが本作品で、題名をわざわざ”エンゲージリング”と読ませた記念作品である。相手役に抜擢されたのはその後、大スターとなる三船敏郎である。
出演
三船敏郎、田中絹代、宇野重吉
監督
木下惠介