カンザス州の小さな町、ゲール。高校の卒業式が行われている。ジョーン･パルマは卒業生代表のスピーチを聞きながら父の到着を待っているが、仕事で多忙な父は間に合わず、ジョーンを傷つけ、特別な日を台無しにしてしまう。そこで父は埋め合わせにプレゼントを用意する。獣医志望のジョーンにピッタリなプレゼント。それは小さな猿だった。ジョーンは猿を“スキッピー”と名付け、猿は家族の一員となる。そんな中、町では奇妙な殺人事件が起こる。ジョーンの同級生のチェイシティとジェイソンがまるで獣か何かに襲われたような引き裂かれた死体となって発見される。また、トンプキンズの養豚場でも豚と飼い犬が引き裂かれ、肉片となっていた。一方、中国湖北省では悪魔退治の使命を負ったインとホンが密猟者が潜む森にやって来る。“ジーゴ”というこの世に２匹だけ存在する猿に似た動物を捜しているのだ。魔術師によって作られたこの動物は見た目は猿だが、夜になると羽を持った空飛ぶ猿に変身し、人や家畜を襲う。しかも倒すには代々受け継がれた聖なる武器で殺すしかなく、それ以外の方法で殺しても一瞬死んだように見えるが、次の瞬間には２匹に数を増やしよみがえる。密猟者と共に森の中で１匹のジーゴを退治したインとホンは、アメリカに密輸されたボス猿を追うことに。その最後の１匹こそがジョーンが可愛がっているスキッピーだった。ある夜、スキッピーに羽が生え、窓から飛び去って行く姿を目撃したジョーン。慌ててスキッピーを追うと、ガソリンスタンドで仲間の空飛ぶ猿と店主のサイツを食い殺していた。町の住民に撃たれた空飛ぶ猿は数を増やし群れとなっていた。ショックで混乱するジョーンは父に助けを求め、友達のソーニャと共に家で父の帰りを待つことに。保安官と父が群れとなって襲ってくる空飛ぶ猿と闘っていると、悪魔退治のインとホンが現れる。彼らからスキッピーの正体を聞かされた父は協力してスキッピーを退治することとなる。夜明けが近づき、スキッピーがジョーンの家に戻って来た時、退治するチャンスが訪れる。ジョーンに懐いているスキッピーは空飛ぶ猿に姿を変えた後も彼女を襲うことはなかったが、ジョーンがインから託された聖なる武器でスキッピーを攻撃した時、ついに襲いかかる。にらみ合うジョーンとスキッピー。ジョーンはスキッピーに「悪ふざけは、もう終わりだよ。」と告げ、聖なる武器で殺す。全てが終わりポーチに座るジョーンと父とソーニャ。ジョーンは父に言う。「もうペットは買って来ないで。」と。